○表紙写真○
早春の恵み
(岩手県盛岡市 小鹿公園) 松木佐和子氏撮影
まだ雪が残る2月、イタヤカエデの幹に1センチほどの穴を開けるとポタリ、ポタリと樹液が流れ出ます。よく見ると、枝の傷口からこぼれ出て凍った氷の滴を小鳥たちが舐めにきています。私たち人間も、春の訪れと甘いシロップを待ち焦がれ、早春の森に通います。
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目 次
●論 壇 カエデ樹液が結ぶ森と人のつながり 松木佐和子 2 ●特 集 新しい森林資源「カエデ樹液」の可能性 メープルと薪がつなぐ森と人 田中 慧 8 地域の連携から生まれたメープルプロジェクト 井原愛子 12 メープルでつなぐ森と人との結びつき 橋本 勘 16 |
●報告 24 戦前の台湾・太平山において 林産物輸送に使われた架空索道 井上敏孝 31 日本森林技術協会 第77回定時総会報告 ●本の紹介 28 教養のための植物学 小池孝良 28 図鑑を見ても名前がわからないのはなぜか 河原孝行 ●統計に見る日本の林業 30 新たな「森林・林業基本計画」 林野庁 | ●連 載 7 森と木の技術と文化 第37話 笹の花 内田健一 20 分け入っても分け入っても青い山(9) 正座の日々 佐々木知幸 22 産業界とともにめざす森林再生の未来III 第24話 国産材需要拡大のカギは住宅用構造材 松岡秀尚・西川祥子 |