平成26年度 REDDプラスに係る森林技術者講習会開催のお知らせ
(2014/09/08更新)
地球温暖化防止対策を世界各国が参加して議論する、気候変動枠組条約締約国会合(UNFCCC,COP)では、 REDDプラス(途上国における森林の減少・劣化に由来する排出の削減及び森林保全)の検討が加速しています。
森林総合研究所REDD研究開発センターでは、このような課題に対応できる人材を育成し我が国の国際貢献を支援するため、海外で活躍するREDDプラス技術者の養成講習を実施します。REDDプラスに関する概論とリモセン並びに地上調査の組み合わせにより現地における活動に直結するプログラムとなっています。
本講習は、基本的な知識・技術の習得を目的とした「基礎講習」と、具体的かつ実践的な内容の習得を目的とした「応用講習」の2段階に分けて実施します。
森林総合研究所REDD研究開発センターでは、このような課題に対応できる人材を育成し我が国の国際貢献を支援するため、海外で活躍するREDDプラス技術者の養成講習を実施します。REDDプラスに関する概論とリモセン並びに地上調査の組み合わせにより現地における活動に直結するプログラムとなっています。
本講習は、基本的な知識・技術の習得を目的とした「基礎講習」と、具体的かつ実践的な内容の習得を目的とした「応用講習」の2段階に分けて実施します。
基礎講習
研修期間 | : | 平成26年11月25日(火)〜28日(金) |
研修場所 | : | 東京都千代田区六番町7 日林協会館 |
応募人数 | : | 20名程度(応募多数の場合は選考いたします) |
受講料 | : | 無料 |
応募資格 | : | どなたでも応募できます。ただし、応募者多数の場合は、海外でREDDプラスに関連する業務に従事する予定のある方、森林調査、海外林業協力の実務経験のある方を優先させていただきます。 |
■講習内容
基礎講習では、REDDプラスに関する総論的な内容について、国際的な議論の経緯と最新の状況を基に概説するとともに、REDDプラスの具体的な実施の際に必要な基礎知識に関する講習を行います。
■基礎講習プログラム
日 程 | 内 容 | 方 式 | |
1日目 | 午前 | REDDプラス概論 | 座学 |
午後 | REDDプラスに係る国際的な議論の趨勢 | 座学 | |
CookBookについて | 座学 | ||
森林炭素モニタリングの設計と参照レベルの要件 | 座学 | ||
2日目 | 午前 | 森林炭素把握のための地上調査実習 | 実習 |
午後 | |||
3日目 | 午前 | 森林炭素モニタリングの基礎 | 座学 |
午後 | 森林炭素量の把握 | 座学 | |
REDDプラスにおけるリモートセンシングの役割 | 座学 | ||
4日目 | 午前 | 衛星データの種類と入手の際の留意点 | 座学 |
午後 | リモートセンシングを用いた森林面積の把握手法 | 座学 | |
森林炭素変化量の推定 | 座学 | ||
今後に向けての課題 | 座学 |
■ 講 師(予定)
林 真智(国立環境研究所)
松本光朗(森林総合研究所) 他
応用講習
応用講習では、下記の2つのプログラム〔応用講習a、b〕を実施します。研修期間 | : | a:平成26年12月17日(水)〜19日(金) b:平成27年1月21日(水)〜23日(金) |
研修場所 | : | 東京都千代田区六番町7 日林協会館 |
応募人数 | : | 各プログラム10名程度 (応募多数の場合は選考いたします) |
受講料 | : | 無料 |
応募資格 | : | a、b共通:基礎講習のレベルを習得している方(本年度基礎講習修了者を含む) a:リモートセンシングに関する実務経験や大学等で基礎的な技術の習得経験のある方 b:英語による文書作成経験のある方 |
■講習内容
a:高度・実践的なモニタリング手法の実習
地上調査(熱帯林におけるサンプリング調査)の具体的な設計や、衛星データによる森林変化の時系列的な抽出、それらの組み合わせによる森林炭素把握手法の実習等、REDDプラスを実施するうえで必要となる実務的な技術の習得を目指します。
b:REDDプロジェクト開始に必要なプロジェクト設計書(PDD)の作成実習
GHG排出量削減・吸収のための自主的市場において、最も広く使用されている認証システムであるVCSを中心に、プロジェクト設計書(PDD)作成に係る講義、実習を行います。
■応用講習a プログラム
日 程 | 内 容 | 方 式 | |
1日目 | 午前 | 地上調査の設計 | 座学 |
午後 | 実習 | ||
REDDプラスにおけるリモートセンシングの利用と留意点 (SARデータについて) | 座学 | ||
2日目 | 午前 | 森林炭素量の把握 | 座学 |
午後 | 実習 | ||
森林炭素変化量の推定について | 実習 | ||
3日目 | 午前 | リモートセンシングを用いた森林の時系列解析 | 実習 |
午後 | 実習 | ||
総合討論 | 座学 |
■講 師(予定)
金森匡彦(日林協)
七海 崇(日林協) 他
■応用講習b プログラム
日 程 | 内 容 | 方 式 | |
1日目 | 午前 | REDDプロジェクト PDDの作成に向けて(1) | 座学 |
午後 | REDDプロジェクト の企画からPDDの作成に向けて | 座学 | |
REDDプロジェクト PDDの作成に向けて(2) | 座学 | ||
2日目 | 午前 | GHGプロジェクトの審査とREDDプロジェクト | 座学 |
午後 | VCSの概要、VCS Project Description Templateについて | 座学 | |
グループ別実習(1) | 実習 | ||
3日目 | 午前 | グループ別実習(2) | 実習 |
午後 | PDD作成実習、総合討議 | 実習 | |
今後に向けて | 座学 |
■講 師(予定)
浦口あや(一般社団法人コンサベーション・インターナショナル・ジャパン)
平塚基志(三菱UFJリサーチ&コンサルティング) 他
応募要領
■応募期限基礎講習 :平成26年11月14日(金)まで
応用講習a :平成26年11月28日(金)まで
応用講習b :平成26年12月25日(木)まで
応募案内及び申込用紙は下記よりダウンロードしてください。
申し込みは、電子メールで受け付けています。
→ E-mail : reddtrアットマークjafta.or.jp (※アットマークを@に書き換えて下さい)。
選考の有無に係わらず、申込者すべては、基礎講習は11/17(月)、応用講習aは12/1(月)、応用講習bは12/26(金)までにメールにて開催案内(もしくは選考結果)のご連絡をいたします。
●募集案内パンフレットはこちら(.pdf)からダウンロードしてください。
●申込書は下記よりダウンロードして下さい。
・基礎講習(.xls) ・応用講習a(.xls) ・応用講習b(.xls)
【講習事務局】 | (一社)日本森林技術協会 E-mail : reddtrアットマークjafta.or.jp |
【実施機関】 | (独)森林総合研究所 REDD研究開発センター |
※本講習は、独立行政法人森林総合研究所が、林野庁のREDD推進体制緊急整備事業 より補助を受けて実施するものです。 |