○表紙写真○
原皮師
(長野県木曽郡,中部森林管理局賤母国有林) (公社)全国社寺等屋根工事技術保存会撮影
原皮師(もとかわし)は「へら」という道具を,ヒノキの表皮の中へ丁寧に繊細に差し込み,内樹皮を傷つけない様に皮を剥いでいき,地上からはるか上まで「ぶり縄」1 本でヒノキと身体を固定させて登っていきます。そこには高度な技が要求されます。
常にヒノキに感謝し,1 枚1 枚丁寧に自然の恵みをいただいています。 |
目 次
論 壇 文化財建造物の保存を支える森林資源
―植物性資材の確保とふるさと文化財の森の現在―
上野勝久 2
連 載 森と木の技術と文化
第13話 森の墓
内田健一 7
特 集 木の文化を支える森
文化財の維持に日本の森がなぜ必要か?
山本博一 8
千年の技・千年の美
―檜皮葺を後世に伝えるために―
村上英明 12
国産漆の供給と利用拡大に向けて
〜浄法寺漆の取組について〜
姉帯敏美 16
連 載 菊ちゃんの植物修行II 奮闘的ジャーニー21
この大陸の片隅に(前編)〜長白山の針広混交林を見る〜
菊地 賢 20
連 載 パリ協定と森林
第十回 EUのルールブック
大沼清仁・大川幸樹 22
連 載 次世代につながる空中写真 第4回
UAV画像の立体視化―ドローン画像を最大限に活かす―
中北 理 24
本の紹介 東アジアにおける森林・木材資源の持続的利用
―経済学からのアプローチ―
堀 靖人 26
樹木学事典
山田利博 26
統計に見る日本の林業 野生鳥獣による被害の状況
林野庁 28
報 告 日本森林技術協会 第73回定時総会報告
29