会誌「森林技術」

No.917

2018年 8月 10日 発行
○表紙写真○

原皮師
(長野県木曽郡,中部森林管理局賤母国有林)
(公社)全国社寺等屋根工事技術保存会撮影

原皮師(もとかわし)は「へら」という道具を,ヒノキの表皮の中へ丁寧に繊細に差し込み,内樹皮を傷つけない様に皮を剥いでいき,地上からはるか上まで「ぶり縄」1 本でヒノキと身体を固定させて登っていきます。そこには高度な技が要求されます。
 常にヒノキに感謝し,1 枚1 枚丁寧に自然の恵みをいただいています。
No.917
 
 
目    次
 
論 壇          文化財建造物の保存を支える森林資源
             ―植物性資材の確保とふるさと文化財の森の現在―
上野勝久  2
 
連 載          森と木の技術と文化
             第13話 森の墓
内田健一  7
 
特 集          木の文化を支える森
 
             文化財の維持に日本の森がなぜ必要か?
山本博一  8
 
             千年の技・千年の美
              ―檜皮葺を後世に伝えるために―
村上英明 12
 
             国産漆の供給と利用拡大に向けて
              〜浄法寺漆の取組について〜
姉帯敏美 16
 
連 載          菊ちゃんの植物修行II 奮闘的ジャーニー21
             この大陸の片隅に(前編)〜長白山の針広混交林を見る〜
菊地 賢 20
 
連 載          パリ協定と森林
             第十回 EUのルールブック
大沼清仁・大川幸樹 22
 
連 載          次世代につながる空中写真 第4回
             UAV画像の立体視化―ドローン画像を最大限に活かす―
中北 理 24
 
本の紹介        東アジアにおける森林・木材資源の持続的利用
             ―経済学からのアプローチ―
堀 靖人 26
 
            樹木学事典
山田利博 26
 
統計に見る日本の林業  野生鳥獣による被害の状況
林野庁 28
 
報 告          日本森林技術協会 第73回定時総会報告
29
↑ページのトップへ戻る