○表紙写真○
漆掻きをしたウルシ林
(茨城県常陸大宮市) 田端雅進氏撮影
漆掻き職人が6〜11月にウルシの幹にカンナとメサシで傷を付け,出てきた漆液をヘラで掻きとって集めていく。左右互い違いになるよう幹の両側から傷を付け,最初の傷を付けてから4日おきに傷を付けては採取を繰り返していく。それにより漆掻きをしたウルシ林では,ウルシの幹に独特の模様が生まれる。
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目 次
●論 壇 国産漆の増産を目指して─日本の伝統文化を継承するために─ 田端雅進 2 ●特 集 国産漆の増産 ウルシ林の遺伝的多様性評価と遺伝資源管理 渡辺敦史 8 ウルシ林造成のための植栽適地 小野賢二 12 ウルシ林造成に向けた保育管理と病虫獣害防除 田端雅進 16 ウルシ林の経営とその収益性 林 雅秀 20 |
●本の紹介 28 地域の未来・自伐林業で定住化を図る 技術,経営,継承,仕事術を学ぶ旅 酒井秀夫 28 どんな木も生かす 山村クラフト 小径木,曲がり材,小枝・剪定枝,風倒木を副業に 津布久 隆 ●統計に見る日本の林業 30 森林認証の取組と状況 林野庁 | ●連 載 7 森と木の技術と文化 第27話 ナンバーテープ 内田健一 24 南ドイツの森林施業5 キクイムシ被害林分の取り扱い 横井秀一/エント・クリストフ/ ハイン・セバスティアン 26 地球環境としての森林の保全 第5回 世界の森林減少の抑制に向けた方策 饗庭靖之 |