会誌「森林技術」

No.944

2020年 12月 10日 発行
○表紙写真○

漆掻きをしたウルシ林
(茨城県常陸大宮市)
田端雅進氏撮影

 漆掻き職人が6〜11月にウルシの幹にカンナとメサシで傷を付け,出てきた漆液をヘラで掻きとって集めていく。左右互い違いになるよう幹の両側から傷を付け,最初の傷を付けてから4日おきに傷を付けては採取を繰り返していく。それにより漆掻きをしたウルシ林では,ウルシの幹に独特の模様が生まれる。
No.944


目 次

●論 壇  国産漆の増産を目指して─日本の伝統文化を継承するために─             田端雅進 2 

●特 集  国産漆の増産

 ウルシ林の遺伝的多様性評価と遺伝資源管理                          渡辺敦史  8
 
 ウルシ林造成のための植栽適地                                小野賢二 12
 
 ウルシ林造成に向けた保育管理と病虫獣害防除                         田端雅進 16
 
 ウルシ林の経営とその収益性                                 林 雅秀 20
 
 
●本の紹介
 28 地域の未来・自伐林業で定住化を図る
    技術,経営,継承,仕事術を学ぶ旅
    酒井秀夫
 
 28 どんな木も生かす 山村クラフト
    小径木,曲がり材,小枝・剪定枝,風倒木を副業に
    津布久 隆
 
●統計に見る日本の林業
 30 森林認証の取組と状況
    林野庁
 
●連 載
  7 森と木の技術と文化 
   第27話 ナンバーテープ
   内田健一

   24 南ドイツの森林施業5
    キクイムシ被害林分の取り扱い
    横井秀一/エント・クリストフ/
    ハイン・セバスティアン
 
 26 地球環境としての森林の保全
    第5回 世界の森林減少の抑制に向けた方策
    饗庭靖之  

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