○表紙写真○
林野火災により被害を受けたスギ林
(岩手県釜石市) 後藤義明氏撮影
2017年5月8日に岩手県釜石市で発生した林野火災は、数日前から続いた乾燥と当日の強風のため急速に延焼拡大し、413haの森林が焼失した。写真は被害の6か月後に撮影したもので、地表火による焦げ痕が樹幹に残っている。樹幹の片側が高い位置まで燃え上がる現象は片面燃焼と呼ばれ、風下側が高くなることがわかっている。
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目 次
●論 壇 日本の林野火災の現状と課題 ─対策と研究の進展に向けて─ 後藤義明 2 ●特 集 森林火災 林野火災発生危険度の評価 玉井幸治 8 山火事予防の取組 林野庁研究指導課森林保護対策室 12 林野火災の消火と環境 生態系を構成する生物への 影響に配慮した消火剤の開発 河野智謙・上江洲一也 15 大規模山火事跡地の復旧・再生に向けた取組 ─2014年群馬県桐生市の事例─ 久保田拓也 18 アメリカ合衆国西部の森林火災対策にまつわるよもやま話 吉岡拓如 21 |
●報 告 26 新種の宝庫、東カリマンタン低地林 上田明良・滝 久智・槇原 寛●コラム 31 キツツキと森林 石田 健 ●本の紹介 34 森林列島再生論 長野麻子 34 ヒマラヤの森はなぜ守られたのか 田中康久 | ●統計に見る日本の林業 36 東日本地域における栽培きのこの生産状況 林野庁 ●連 載 7 森と木の技術と文化 第40話 歩くスキー 内田健一 24 分け入っても分け入っても青い山(12) その庭、かしわ餅 佐々木知幸 |