○表紙写真○
ダケカンバの開葉した冬芽と展葉中の葉
(茨城県つくば市 筑波大学構内のダケカンバ試験地) 相原隆貴 氏撮影
落葉樹の開葉日は、遺伝的なバリエーションを示す代表的な表現型である。気温が上がり花粉症の辛いころ、足繁く試験地に通い開葉日を記録する。ダケカンバの開葉は北出身の個体ほど早く、南出身の個体ほど遅いことが確認できた。落葉樹の開葉は急に始まりどんどんと進む。英語で「開葉」を意味する"bud break"や"bud burst"、"leaf flushing"はその感覚をよく表していると感じた。(撮影者記)
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目 次
●論 壇 遺伝子から見た日本の森林の成り立ち 津村義彦 2
●特 集 遺伝子から見た日本の森の形
樹木の遺伝的な適応の実態を知る 石塚 航 8
ダケカンバの環境適応と遺伝的分化 相原隆貴 12
シデコブシとタムシバの自然種間交雑 玉木一郎 16
●報告 24 「森林サービス産業」:エビデンス収集から社会 実装への転換期に森林科学はどのように貢献でき るのか? 小田龍聖・高山範理・八巻一成・ 木俣知大・平野悠一郎 31 日本森林技術協会 第78回定時総会報告 ●本の紹介 28 自然の中の数学 井上真理子 28 ほんとうのエコシステムってなに? 正木 隆 ●緑の付せん紙 29 海外から森林認証審査の研修生を受け入れ 日林協編集 | ●統計に見る日本の林業 30 林地開発許可制度の見直し 林野庁 ●ご挨拶 39 新任のご挨拶 小島孝文 ●連 載 7 森と木の技術と文化 第43話 夏休み 内田健一 22 産業界とともにめざす森林再生の未来III 第32話 令和5年度JAPIC政策提言 酒井秀夫 24 分け入っても分け入っても青い山(15) 森で過ごして、森から巣立つ 佐々木知幸 24 |