○表紙写真○
水辺ビオトープとして再造成した放棄棚田・里山林での学生実習
(新潟県佐渡市) 本間航介 氏撮影
佐渡島ではトキ野生復帰を支えるための里山の自然再生事業が20年以上にわたり続けられている。農地の減農薬・減化学肥料栽培は農業者が、放棄水田の水辺ビオトープ化は環境NPOが主体となって進められてきた。新潟大学では、地域の環境NPOと協働して放棄棚田の水辺ビオトープ化や放棄里山林のねぐら林・営巣林への転用作業を進めている。 (撮影者記)
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目 次
●巻頭言 農地と森林の持続可能な管理に向けて
─農業遺産の可能性─ 安藤光義 2
●特 集 農業遺産と森林
世界農業遺産「クヌギ林とため池がつなぐ国東半島宇佐の
農林水産循環」〜循環的なクヌギ林利用が生み出す価値〜 林 浩昭 4
宮崎県高千穂郷・椎葉山地域世界農業遺産の農林複合経営 藤掛一郎 8
今に息づく埼玉県武蔵野地域の落ち葉堆肥農法 犬井 正 12
新潟県佐渡市「トキと共生する佐渡の里山」
─世界農業遺産─ 本間航介 16
●報 告 22 マツ材線虫病抵抗性アカマツ品種「播磨の緑」の 生育状況と緑枝接ぎによる接ぎ木活着率の向上 吉野 豊・中川湧太 31 日本森林技術協会第79回定時総会報告 ●トピック 28 古来の洗浄方法の再評価と竹を用いたサステナブルな洗剤の開発 横尾宏子 | ●統計に見る日本の林業 30 森林環境譲与税の活用状況 林野庁 ●連 載 11 森と木の技術と文化 第49話 自然エネルギー 内田健一 24 分け入っても分け入っても青い山(21) 大切なことは目に見えない 佐々木知幸 |