会誌「森林技術」

No.988

2024年 8月 10日 発行
○表紙写真○

水辺ビオトープとして再造成した放棄棚田・里山林での学生実習
(新潟県佐渡市)
本間航介 氏撮影

 佐渡島ではトキ野生復帰を支えるための里山の自然再生事業が20年以上にわたり続けられている。農地の減農薬・減化学肥料栽培は農業者が、放棄水田の水辺ビオトープ化は環境NPOが主体となって進められてきた。新潟大学では、地域の環境NPOと協働して放棄棚田の水辺ビオトープ化や放棄里山林のねぐら林・営巣林への転用作業を進めている。 (撮影者記)
No.988

 
目 次
 
 
●巻頭言  農地と森林の持続可能な管理に向けて
      ─農業遺産の可能性─                  安藤光義        2
 
●特 集  農業遺産と森林
 
      世界農業遺産「クヌギ林とため池がつなぐ国東半島宇佐の
      農林水産循環」〜循環的なクヌギ林利用が生み出す価値〜  林 浩昭        4
 
      宮崎県高千穂郷・椎葉山地域世界農業遺産の農林複合経営  藤掛一郎        8
 
      今に息づく埼玉県武蔵野地域の落ち葉堆肥農法       犬井 正       12
 
      新潟県佐渡市「トキと共生する佐渡の里山」
      ─世界農業遺産─                    本間航介       16
 

 
●報 告
 22 マツ材線虫病抵抗性アカマツ品種「播磨の緑」の
   生育状況と緑枝接ぎによる接ぎ木活着率の向上
   吉野 豊・中川湧太
 
 31 日本森林技術協会第79回定時総会報告
 
●トピック
 28 古来の洗浄方法の再評価と竹を用いたサステナブルな洗剤の開発
   横尾宏子
 
 
●統計に見る日本の林業
 30 森林環境譲与税の活用状況
   林野庁
 
●連 載
 11 森と木の技術と文化
   第49話 自然エネルギー
   内田健一
 
 24 分け入っても分け入っても青い山(21)
   大切なことは目に見えない
   佐々木知幸

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